今回は過去に行ったライブのお話です。ライブ本編の話よりその前後のことがメインなんですが、どうかお許し下さい。かなり長いです…

INXS(インエクセス いい発音ではイネクセース 笑)はオーストラリア出身の6人組で、80年代~90年代に世界中で大人気のバンドでした。1997年にシンガーのマイケル・ハッチェンス (Michael Hutchence)が亡くなり、その後も何人かボーカリストを起用して活動していたようですが、2012年に解散。
特に1987年にリリースされたアルバム「KICK」からはこの曲「Need You Tonight」をはじめ、数々のヒット曲が生まれました。


 
Kick (2011 Remaster)

ある意味彼らの最盛期と言える頃の1988年秋に来日公演が行われました。当時大学生だった私は、その前に横浜のライブに行ったのですが、マイケルのあまりのかっこよさにメロメロになってしまいました。調べるとその数日後に名古屋公演もあり、当日券も出るとわかったので、バイトを休んで名古屋まで行くことにしました。

名古屋に着いたのは朝8時か9時くらいだったでしょうか。会場のある名古屋市公会堂はJR鶴舞駅からすぐだったのですが、車窓から外を見るとものすごい人だかり!
「え!これ、みんなINXSの当日券?!そりゃ大変だ!!!」
と、電車から降りて会場まで慌てて走って行きました。

長い列があったのでとりあえず並びました。
しかし、なんだか少し様子が違いました。並んでる人たちの服装がロックじゃないし、キャリーカートに雑誌のようなものをたくさん載せている人もいます。
恐る恐る前にいた人に聞きました。

「これ、何の列ですか?」

「コミケです」


列から離れ、会場前に行くと、INXSの当日券にはたった6人しか並んでいませんでした。
聞けば当日名古屋市公会堂の大ホールでINXS、他の小さいホールでコミケが行われていたんだそうです。
あのまま並んでいたら、私は薄い本を買っていたかも知れません。

冗談はさておき、先客の6人はみんな私と同じくらいの年頃の女の子たちでした。名古屋近郊の人のみならず、東京から来ていた人も。趣味が同じなのですぐ仲良くなり、列に並んでいても退屈することなく和気藹々と楽しく過ごしました。

時間が経つにつれ、当日券待ち仲間も10人以上になり、またコミケの方も会場が狭いとかで入れ替えが行われていたそうで、昼頃にはコミケ帰りの人たちで会場前が賑やかでした。私はその界隈の事情をよく知らないのですが、作家さんのグッズを買った!と泣いて喜ぶ人や、今で言うコスプレイヤーさんなどいろいろな人がいて、それまではそちらの世界と全く接点がなかったので、その光景を目にしてある意味カルチャーショックを受けていました。
そこでINXSのTシャツを着た女の子に声をかけられ、しばらく話をしていたのですが、彼女は何とコミケとINXSの掛け持ちという…これが「クロスカルチャー」というものなのでしょうか?(違

午後になり、みんなそわそわしてきました。
「そろそろメンバーが会場入りする…」
いわゆる「入り待ち」をしようかと話していました。
どうする?とみんなで相談して、考えたあげく、仲間全員の名前を来た順番に書いた紙を当日券売り場の窓に貼り付け、バンドメンバーが入ると思われる裏口までぞろぞろと行きました。
ですがまだ早すぎたようで、スゴスゴと当日券売り場に戻ったら、我々の並んでいたところに、男女のカップル(20代後半~30代くらい)が並んでいました。

私たち「この紙に順番貼ってるんですけど?」

カップルの男「ハァ?いなくなっちゃうのが悪いんじゃん。フン」


と動く様子は全くありません。

私たち「キイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ!!!!!!」


その後彼らに向かって罵詈雑言を浴びせまくりましたが何も変わらず。
それもそのはず。今この年になって普通に考えれば、完全に我々が悪いのであって、そのカップルを責める筋合いはこれっぽっちもないのですが、ただそのえらそうな態度がとにかく気に入らなかったのでしょう。私も当時は壊れそうなものばかり集めてしまうガラスの十代だったので。←言い訳にもならない
とにかくこの件で、私たちINXSガールズin名古屋?の結束は瞬間接着剤のようにガッチガチに固まりました。

さすがにメンバー到着も近くなってきたようで、交代で出待ちしに行こうという話になり、私とあと1人が残って、あとの子たちはみんな裏口に行きました。
ですが…何ということでしょう!そういう時に限ってメンバーが到着しちゃうんです!( ;∀;)
メンバーを見ることのできたみんなは頬を紅潮させて帰ってきました。
念のために、と私は「写ルンです」を彼女らに渡していたので、マイケルの写真を撮ってくれていました。
現像したら、豆のような物体にふさふさとした茶髪がついたものが写っていました。被写体からえらく遠かった、ということです。

PICT0739
そう、この左下の黒髪の頭の上に生えたようなものがマイケル・ハッチェンスさんです。

その時聞いたのですが、「マイケル、三越の紙袋持ってたよ」と。
おお…世界の大スターが、日本を代表する百貨店、三越の… 
(誰かからもらったんでしょう)

さて、ようやくライブ本編の話です。
当日券にかかわらず結構いい席で、私たちINXSガールズ全員の席はバラバラになってしまったのですが、何人かずつまとまっていたように記憶しています。
ステージに近かったのでバンドメンバーははっきりと見え、ライブは素晴らしく、私もガールズも飛び、跳ね、踊り、ノリに乗りまくりました(今はもう無理)。
ロック人生30余年、数々のライブに行きましたが、あれほどエネルギッシュに乗りまくったライブはアレが最初で最後だったような気もしています。
それは、仲間の存在が大きかったと思うんです。
一人じゃない、思いっきり踊っても恥ずかしくない、という気持ちが、私を後押ししてくれたんだと思います。
私の隣で見てたガールズが「(私が)すごくノッてたよね!マイケルこっち見てくれてたよ!」と言ってくれました。とっても嬉しかった。とっても楽しかった。

そして、満を持して「出待ち」。←ライブの記述短い!(笑)
今度は場所をとられる心配もなく裏口で待っておりました。
メンバーが出てきてキャアキャア言いながら写真を撮りまくりました。
…ですが、私の「写ルンです」にはフラッシュがついてなく、後日現像したら真っ黒でした。

その後「バンドが名古屋のテレビ番組に出るらしいよ!テレビ局に行かない?」と誘われましたが、翌日授業もあるし、電車に乗らないと家に帰れないし、ということで、泣く泣くお断りしました。

その時撮ったガールズとの集合写真を今でも時々見ています。
若かったな、私。バカだったな、私。あまり成長してないな、私(笑)。
とても懐かしくなると同時に、他のみんなは今頃どうしてるのかな、と思います。

私はライブに限らずおひとりさま行動が比較的多いのですが、誰かと一緒に好きなものを楽しめて、その気持ちを共有できるって、本当に素晴らしいな、としみじみ思います。
いつからソロ活動(単独行動)が多くなっちゃったんだろ?

お読み頂きありがとうございました。
またのお越しをお待ちしております。

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